|
1.儒教の徳目
・五倫 父子親あり、君臣義あり、夫婦別あり、長幼序あり、朋友信あり ・四徳 仁・義・礼・智 ・四端 他人の不幸を哀れむ心、不義を憎む心、譲り合う心、善悪を判断する心 ・八条目 格物・致知・誠意・正心・修身・斉家・治国平天下
これらの徳目の基礎は仁であり、仁の基礎になっているのが天である。儒教において天とは何かが明確に説明されていない。
共産主義者は儒教の教えは封建時代の支配階級が一般大衆を従順に従わしめる為に作り上げた支配合理化のための手段であり、今日の民主主義には合わないといって批判した。
2.仏教
・仏教の徳目の根本は慈悲であり、慈悲の基礎になっているのが宇宙の本体としての真如である。
・仏教の教理の問題点
真如が具体的に如何なるものか不明 諸法(宇宙万象)が如何にして生成(縁起)したか不明 無明がどうして生じたかという根本的解明がなされていない 現実問題の根本的解決は修行だけでは不可能 修行生活が現実問題の解決につながっていない
「現実社会の搾取、抑圧、貧富の格差、社会悪の原因は無明にあるのではなく資本主義の体制的矛盾にある。仏教の修行は現実からの逃避、問題解決からの逃避である。現実問題を解決しないで修行するのは偽善でしかない」と共産主義者は仏教を攻撃する。
-統一思想の価値論から-
スポンサーサイト
| HOME |
次ページ ≫
|
|
|